モンゴルの遊牧民らしき民族衣装を身にまとった二人の男性と2匹の山羊が描かれています。左側に『初起訪初平図』と画題が、落款は『義男繪』として印が捺されています。山羊は中国画では「羊(=祥)」の発音が「吉祥」と通じ、縁起物としてよく描かれます。したがって本作は「吉祥の山羊が立ち上がり(初起)、平和の世の始まり(初平)を告げ訪れる図」という意味が込められているのでしょう。写真⑩は巻紙の印です。箱は無地箱。掛軸の状態は良好です。
絹本。軸先(練軸)。
高さ115㎝ 幅55.2㎝(表装を含む)
▢木村義男(きむらよしお)
明治32年(1899)~昭和60年(1985)
洋画家。島根県松江市生まれ。大正3年(1914)、松江で丸山晩霞を迎えて開催された水彩画講習会に参加。平塚運一、清野耕ら主催の洋画研究所郷土社でも学んだ。大正4年、運一の勧めで上京、川端画学校で藤島武二に師事した。大正5年日本美術院展に初入選。大正7年に帰郷し、その後は制作の拠点を島根に置き、中央画壇と島根とのパイプ役として島根画壇の振興に貢献した。松江洋画研究所の発足にあたっては佐藤喜八郎、桑原羊次郎といった地元の有力者の助力を得て、森本香谷、草光信成らとともに結成に参加、後進の指導にあたった。昭和20年(1945)には島根洋画会の創立に参加、会長をつとめた。昭和60年、85歳歿。
【参考文献】
島根の美術 島根県立美術館
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