ご覧いただきありがとうございます。
残欠二本、大小拵えました。
共に無名の残欠ですが、大は身厚、反り、素晴らしい残欠で、しっかり鍛えられた玉鋼です。
再度徹底的に研ぎ直しましたが刃文もしっかりと残って繕い刃文ではありませんでした。
小の方はなまくら残欠でしたが、こちらも徹底的にシルエットを削り直して、ペーパーナイフ程度の刃付けとしました。
共に鑑賞、守護刀として特別な拵えを施させて頂きました。
鞘と柄はともに本花梨で同じ一枚板から切り出して製作しております。細部の合わせはポリエステル樹脂できっちり寸分狂わず調整致しました。
目釘は丸竹でこちらもしっかりとはまってガタつきは大小共にゼロです。
桐の化粧箱は写真の通り、枠以外は接着しておりません。
こちらも寸法を出しておりますので、額としても飾ることも可能です。
小の方はあくまでお飾りとしてご承知下さい。
大の方は無名ながら見事な残欠でした。
高貴な方への献上刀は、たとえ名匠であっても銘を入れなかったと聞きます。
おそらくこの残欠はそのような刀だったのではないかと思い馳せながら製作させて頂きましました。
修正前の写真も参考までに載せております。
本花梨での拵えはおそらく探しても滅多にお目にかかれないと思います。
家宝として、またお家の守り刀としていかがでしょうか。
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