題名の『霜降月』とは「霜月」の別称で、旧暦11月の異称です。現在の12月頃にあたり、霜が降りる時期であることからこの名前がつけられました。お茶碗には2羽の水鳥が悠々と泳ぐ様子が色絵と金彩で絵付されております。高台脇に永楽印が捺してあります。共箱は蓋表に『仁清写茶碗』蓋裏に『十二ノ内霜降月 善五郎造』として印が捺されております。かつては十二か月分の茶碗があったものの時代を経て残ったの内の一つになります。紐は永楽家の元紐でウブなもの(約100年前の物です)ですので、経年変化はございます。
キズ、お直しございません。
共箱。
口径11.3㎝ 高さ8㎝ 高台径4.8㎝
美術家名鑑評価額300万円
▢永楽妙全(えいらくみょうぜん)
嘉永5年(1852)~昭和2(1927)
永楽家14代得全の妻。名~悠(ゆう) 号~妙全。
得全没後、製作は甥の山本治三郎(のちの15代正全)に任せ、14代永楽を名乗って家業を継続し、作品には「得全」の印を捺し、箱書付には「善五郎」として「悠」の一字の朱印を捺す。19年間女手で永楽家を支え、16代善五郎を教育す。大正3年、三井高棟より「妙全」の一軸を受ける。惺斎宗左の好み物を多く作り、優美な作品を残す。
【参考文献】
落款花押大辞典 淡交社
美術家名鑑 美術倶楽部
千家十職 世界文化社
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