ベルギーのアンティークチェアです。
年代は非常に古く、100年は軽く経過しています。
背や座面内部の素材はサクサクとした感触から麻等の自然素材系のものが詰められています。
ウェビングテープも麻素材だと思います。その為現代よりも硬めのしっかりとした座り心地となっています。
革はオリジナルと思われるエンボス加工が真鍮の太鼓鋲打ちされています。フレーム素材は判定がとても難しいのですがヨーロピアンビーチ材ではないかと思います。
残念ながら椅子の状態はよくありません。背は片側に少し歪みがあります。座面や背面は革が破れています。フレームは虫喰い、パテを盛った跡が見受けられます。
ただ元々の椅子の構造がしっかりとしており、座って不安な印象はありません。
アンティークを理解した方が大事に使って頂く分には通常使用も可能かと思われます。ただ革の状態を考えると飾り椅子として使用して頂く方が宜しいかと思います。
オランダの画家ヨハネス・フェルメールの「紳士とワインを飲む女」、「中断された音楽の稽古」等の絵画の中にもライオンの彫刻がされた良く似たデザインの椅子が描かれている事からデザイン的にも非常に古く、少なくとも1600年中期には存在したデザインであると言えると思います。
サイズはおおよそですが幅480 、高さ895、奥行425。座面高さは440と日本人でも座りやすい高さとなっております。
椅子の文化的、歴史的価値は分かりかねますが非常に珍しい椅子かと思います。
配送はたのめる便、直接引き取りも可能です。(場所は愛知県三河地方)
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