作家:ランブール兄弟、ジャン・コロンブ
作品名:「『ヴェルヴ no.7』より ベリー公のいとも豪華なる時祷書・暦 12月」
年代:1940年
技法:ヘリオグラビュール
印刷:Draeger Freres
イメージサイズ:22.5×13.6cm
額サイズ:44.8×35.8×2.7cm
サイン:無
附属品:額
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中世フランス王国の王族、ベリー公ジャン一世が作らせた、国際ゴシック様式を代表する装飾写本の傑作「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」。
本作は、美術雑誌『ヴェルヴ(VERVE)』に収められた、月暦画を描いた12点の復刻版からの一枚です。
フランスの美術評論家・編集者のテリアードが監修し、ピカソやシャガール、マティスら当時活躍していた芸術家たちの版画作品を収録した『ヴェルヴ』は、今も多くの美術愛好家に親しまれています。
同時代の美術だけでなく、古き中世の装飾写本にも魅了されたテリアードは、本誌の『7号』において、「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」の高品質の版画化を試みました。
時祷書が収蔵されているコンデ美術館の学芸員アンリ・マロの協力のもと、1939年に制作が開始され、1940年に写真製版を用いた銅版画技術「ヘリオグラビュール」によって、世界初の原画と同じサイズでの刊行を遂げたのでした。
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「12月 ヴァンセンヌ城」
森での猪狩りの場面です。
仕留めた猪に噛みつく猟犬たち。
木々に囲まれた空き地には、犬を引き離そうとする赤い服の猟師や、笛を吹いて狩りの成功を仲間に知らせる青い服の男性の姿が見られます。
森を抜けた先に建つのは、ベリー公の誕生の地として知られるヴァンセンヌ城。
枯れた冬の風景と、迫真のリアリティを感じる狩りの様子の対比が興味深い絵柄です。
上部の半円部分には、12月の星座が描かれています。
美しい模様のある幅4cm程のゴールドとモスグリーンの額に、ベージュのマットを合わせました。
アートコレクションとしてはもちろん、誕生日・記念日の贈り物にもおすすめです。
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反射の都合上、アクリル板を抜いて撮影しています。
実際の色味とは若干異なっている可能性があります点、ご了承ください。
ご利用中のディスプレイ端末によっても多少の差異が生じるかと思います。
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