170年前の古民家の納屋から出てきました。南房総で明治から昭和初期まで使用されていた棃です。耕運機などの機械が導入される以前の「耕す」作業はまず「耕起」作業を行い、農作業の最初に行う作業で作物が育ちやすくなるように田畑の土を反して柔らかくする作業でした。この際使用されたのがこの棃です。水を抜いた乾田では馬に棃を付けて耕起作業を行いました。しかし、水分が残る半湿田では牛にこの棃をつけて引かせる方が良かったようです。この頃の農具は専門の職人が農家を回ってフルオーダーで作られたようです。職人の技術の高さが伺える本物の棃です。
興味ある方、現物確認の上是非どうぞ。
発送はできなそうですので取りに来れる方限定となりますね。
カテゴリー:
ホビー・楽器・アート##美術品・アンティーク・コレクション##工芸品